社長ブログ

分譲マンションの面積は、、、

2025/05/22

おはようございます。今回は、マンションの専有面積の表示の違い「壁芯面積」と「内法面積」について解説したいと思います。そして、注意点についてもお伝えしますので、ぜひ最後までご視聴ください、よろしくお願い致します。

マンションのチラシやいろんなサイトを見ると、

専有面積=80㎡(壁芯)   専有面積=75㎡(内法)

等と記載されていると思います。まず、「壁芯」とは、壁の厚みの中央から測った数値になります。それに対して、「内法」とは、壁の厚みは含まず、室内空間のみを測った数値になります。よって、当たり前ですが、「壁芯」面積のほうが広く表示されることになります。不動産会社としては、少しでも広い物件だとアピールしたいので、ほとんどのチラシやサイトには、壁芯面積で表示されていることが多いと思います。

 

ただ、壁芯面積と内法面積で若干の違いはありますが、日常生活での違いはほぼありません。厚い壁の建物は壁芯面積は広くなりますが利用可能なスペースはその分狭くなり、逆に壁の薄い建物は壁芯面積と内法面積はほとんど変わらないということにはなりますが、普段生活していてそこまで影響を受けることはないと思います。

 

ここで、注意点としては、「税金面」です。不動産を購入した際に一度だけ課せられる税金が「不動産取得税」です。その軽減措置の適用条件として、建物面積が50㎡~240㎡までであることというものがあります。ここでの、建物面積は「内法面積」になります。内法面積で50㎡以上ないといけません。なので、不動産会社のチラシやサイトの数値(壁芯面積)ではなく、登記簿謄本に載っている内法面積をチェックしてください。

 

そして、住宅ローン控除の適用要件の中にも50㎡以上であることというのがありますが、これも、「内法面積」になります。住宅ローン控除が適用できるかどうかも大きいですので、面積のチェックはしっかりやっておきましょう。

 

 

「壁芯面積」「内法面積」の他に、マンションの面積の測り方として、「固定資産公課証明書の面積」です。「固定資産公課証明書」は、税務署や役所で発行してくれる書類で、毎年の税金の金額が記載されています。これに記載されている建物面積は、「壁芯面積」でも「内法面積」でもありません。この2つの面積に比べて、かなり大きい面積が記載されています。初めて見た方はびっくりすると思います。

なぜ、大きな面積が記載されるんでしょうか?

それは、マンションの廊下やエントランスなどの共用部分のうち、自分の部屋の持分の割合だけ面積が足されているからです。分かりやすく言うと「共用部分はみんなで使っているので、みんなでその分負担しましょうね」ということだと思います。なので、「固定資産公課証明書」には、共用部分まで含めた面積と金額が記載されているんですね。又、税務署や役所も少しでも税金を多く徴収したいと思っているのでそうなるでしょうね、、、

 

いかがだったでしょうか?まとめとして、マンションの面積の表示は、「壁芯面積」「内法面積」「固定資産公課証明書の面積」の3つがあります。それぞれの違いを解説させていただきましたが、一番重要なのは、税金の優遇が受けれる内法面積で50㎡以上か否かという点です。見落とすことがないように事前にしっかりチェックしてくださいね。