任意売却物件は戸建投資には向いていない!!
おはようございます。今回は、任意売却物件が戸建投資に向いているかどうかについてお話していきたいと思います。任意売却とは、住宅ローン等の支払いができなくなった債務者の物件を、貸付している金融機関の合意をとって、競売になる前に売却方法です。
ひと昔前は、貸付している金融機関やサービサー(債権回収会社)は競売になってしまっては二束三文しか回収できないので、住宅ローン残額よりもだいぶ低い価格でも売却に応じてくれていました。競売になってしまうよりはマシだと考えから応諾していたんですね。
しかし、今は状況がかなり一変しました。それは、任意売却の価格が高くなってきたのです。理由は2つ挙げられると考えています。
まず一つ目は、競売の落札価格が高くなってきた点です。以前は、入札に参加するのはほとんどが不動産買取再販業者でした。競売で安く落札してリフォームして利益を乗せて再販売する業者にとって競売はベストな仕入れ先でした。ただ、いろいろ法整備され、一般の方も競売に参加しやすくなりました。一般の方はマイホームとして購入を検討している場合、業者が考えなければいけない利益のところを考える必要がないので、ご自身の購入したい金額で入札できます。すると、自然と業者よりも高い価格になっていくでしょう。ただ、業者も物件を仕入れないと仕事にならないので、これまでの入札価格よりも高く入れるようになります。そうすることによって、落札価格が上がってきたと考えられます。
そうなると、競売の前段階の「任意売却」でも同じことがいえます。金融機関やサービサーも競売で高く落札できる状況になっているのであれば、任意売却の際、低い価格で応じる必要がありません。つまり、金融機関、サービサーは「競売でも高く落札されるから、この価格で応諾しなくてもいいかな」と思うんですね。なので、任意売却で応諾してもらう価格はひと昔に比べて格段に上がりました。
二つ目は、新築物件価格の高騰です。皆さんもご存じのとおり、資材の高騰、人件費の高騰により新築マンション、新築戸建ての価格が上がっています。なので、新築を検討していたお客様が、築浅の程度のよい中古物件に目を向けるようになりました。つまり、中古物件を検討するお客様の数が増えたということになりますね。ということは、任意売却物件を検討していなかったお客様も任意売却物件を検討しだすことになります。なので、任意売却物件の価格も高くなってきました。
この二つの理由から任意売却の価格は高くなってきました。任意売却物件は安く購入できると思っていた方もいらっしゃると思いますが、既に過去の話です。自信もって言えます!今は、任意売却物件は安いことはありません。
さて、ここで問題です。
「戸建投資の基本中の基本は何でしたでしょうか?」
分かりますか?このチャンネルの動画でも何度もお伝えしてきました。答えは、「安く購入すること‼」です。安く購入することによって利回りを上げることが大事です。
ここまでの説明をまとめてみると、
- 任意売却物件の価格はひと昔前よりも高くなっている。
- 戸建投資は安く購入して利回りを上げることが大事。
になりますね。さて、今回のタイトル「任意売却物件は戸建投資に向いている?」
の答えですが、答えは、向いていません。
戸建投資を検討する場合、敢えて価格が高騰している任意売却物件を選ばなくても、市場には安く購入できそうな物件はたくさんあります。アットホームやスーモなどのポータルサイト、不動産会社からの物件紹介など物件情報を得る方法はあります。任意売却物件よりも確実に安く購入できる物件は必ずあります、ご参考ください。