その希望条件、、、矛盾してませんか、、、^^;
おはようございます。今回は不動産を探す際の希望条件の矛盾についてお話したいと思います。マイホームを探す際、それぞれいろんな希望条件があると思います。ただ、その裏側について考えている方はそんなにいらっしゃらないような気がします。しかし、内覧の際にその裏側に気付いて、
「間違っていたかも、、、」
「希望条件に挙げていたけど、そこまで必要ないかも、、、」
再度検討し直す方もいらっしゃいます。それでは、「矛盾」とは何なのか、具体的にお伝えしていきましょう。3人のお客様の事例をご紹介したいと思います。
1人目のお客様は、
「車に乗らなくなったことを考えて駅近で探しています」
という方がいらっしゃいました。駅の周辺はいろんな施設があるのでやっぱり便利が良いですよね。ただ、内覧の際に、電車が通り、音が思っていた以上にうるさく、夜勤の仕事が多いご主人様だったので昼間に睡眠をとるのにこんなに音がうるさければ音に神経質なご主人はうるさくて寝づらいかもということになりました。そして、線路沿いだと、埃などが舞いやすく、洗濯物を外に干すと汚れがつきやすいという新たな発見もありました。結果、そのお客様は、駅近という条件を外したことにより、物件の選択肢が増え、好条件の揃った物件を購入されました。
2人目のお客様は、
「海の見えるマンションを探しています」
とのことでした。海の見えるマンションは人気ですよね。海を眺めていると癒されますよね。そのエリアで海が見えるマンションとなれば西向きに建っているマンションに限られました。ご案内させてもらったのは、ちょうど夏で、夕方でした。想像してみてください、夏の西陽は凄いです、眩しいし、暑いし、、、たまりません、、、。
そのお客様も、「西陽ってかなり眩しいですね、、、こんなにとは思いませんでした」
と仰ってました。室内の案内が終わり、1階に降りて外で話していたんですが、そのマンションのバルコニー側を外側からお客様と見たところ、なんと、ほとんどの部屋が西陽を避けるための簾(すだれ)をかけていました。つまり、眺望を楽しむために購入したはずが、その眺望を見えないようにしていました。
そのお客様は、「海は見えなくても大丈夫です。ただ、海が近い物件が良いです。」ということで条件が緩和され、海が近く、他にもあった条件をクリアした物件を購入されました。
最後のお客様は、
「3LDKでは狭いので4LDKで探しています」
とのことでした。そのお客様の探しているエリアはとても人気があり、3LDKは売りに出ても4LDKは数が少なく、高めの価格で売りに出てもすぐに売れてしまうくらい人気がありました。そのお客様はご夫婦とお子様1人の3人暮らしでした。「4LDKでお探しということですが、3LDKは狭いですか？」とお聞きしたところ、「普段は3LDKで十分なんですが、1年に1回くらい地元から両親が泊りにくるので客間で1部屋欲しいんですよね、、、」とのことでした。そこで、
「このエリアの4LDKはなかなか売りに出ないということもあり、かなり高いですよね。その分、3LDKは比較的リーズナブルに売りに出ています。1年に1回泊りに来られるための客間だけとしての利用であれば、もったいないような気がします。そのときはホテルに宿泊してもらったほうがお互いに気を遣わず良いかもしれませんよ。1年に1回の利用のために高額な4LDKよりも、リーズナブルな3LDKを購入して、その浮いた分を、ご両親にちょっと奮発して高級なホテルに泊まってもらったり、ご両親と一緒にいろんなところに出かけたり、美味しい料理を食べにいったり、もっと有意義なお金の使い方ができると思いますがいかがでしょうか？」
とご提案させていただいたところ、「なるほど‼」と納得され、3LDKを購入されました。そして、ご両親が来られたときは近くのホテルに宿泊してもらうようにしたそうです。今ではご両親もホテルでの宿泊を毎年楽しみにしてますとのことでした。