社長ブログ

インスペクションを鵜呑みにしたら家は買えません、、、^^;

2025/06/21

おはようございます。今回は、最近よく聞くことも多くなったと思います「インスペクション(建物診断)」についてお話したいと思います。まずは、インスペクション(建物診断)とは、中古住宅の売買契約前に行なう不動産調査のことです。その住宅の劣化や欠陥を調べるほか、修理が必要な時期やかかる費用のアドバイスも行われます。つまり、トラブルを防ぎ、安心して取引を行なうための重要なものです。ちなみに、このインスペクションですが、家を購入する買主だけでなく、売却する売主も行なうことができます。そして、このインスペクションは、民間資格を取得した者や、建築士などのホームインスペクターと呼ばれる専門家が行ないます。

このインスペクションは、近年、中古住宅市場では重要性が高まってきており、2018年4月には、宅地建物取引業の改正により、不動産売買において不動産会社によるインスペクションについての説明や、調査結果の報告の義務などが義務化されましたが、インスペクションの実施までは義務化されていません。

 

なので、売主のほうでインスペクション(建物診断)をせずに売りに出ている物件はまだまだたくさんあります。その際、物件の購入を前向きに検討している買主側が、安心して物件を購入するためにインスペクションの実施を検討するケースが多いです。買う方からすれば、不安を解消して安心して購入したいというのは当たり前ですよね。ただ、このインスペクションの活用の仕方を間違うと、マイホームを購入することはなかなかできません。

これから詳しく説明してまいります。

 

インスペクションをすることによって、その物件の傷や損傷、不具合箇所などを事前に知ることができます。築年数が経過すればするほど、その傷や損傷、不具合箇所は多く出てくる可能性は高く、無傷の物件はほぼほぼないと言ってもいいかもしれません。そのインスペクションの結果を知った後に、

「傷があったので、購入するのは止めときます、、、」

「全部リフォームしていたら予算オーバーになるので今回は止めときます、、、」

「インスペクション結果が良くなかったので、止めときます、、、」

と言って、その物件の検討自体を中止するお客様も多いです。ご自身の購入条件をほぼほぼクリアしているのにインスペクションの結果だけで止めてしまうのは、とてももったいないです。大事なのは、インスペクションの活かし方です。

インスペクションを実施することによって、その建物の今の状態を把握することができます。イメージ的には、その物件の通知表みたいなものです。

そのインスペクションの結果によって、傷や損傷、不具合箇所が分かりますが、すぐに全部修理、補修しないといけない訳ではありません。そのままでも特に支障がない箇所、早めに対応しておいたほうが良い箇所など、優先順位をつけて、修理、補修、手直し工事が予算内でできるかどうかをチェックしてから購入するかどうかの判断をすべきです。そうすることによって、気持ち的にも金銭的にも不安なく安心して購入することができます。

 

インスペクションは戸建ての場合、約5~6万円、より詳しい検査オプションを付けると約10万円くらいです。マンションの場合は約4~5万円程度です。この費用を払うことによって、購入しようとしている建物の現在の状況を把握することができ、今対応したほうが良い箇所、将来的に直したほうが良い箇所が事前に分かることができるならば、やる価値は十分あると思います。

 

そのインスペクションの結果で重大な欠陥などが判明した場合は、購入を止めればいいですし、どうしても購入したいという場合は、その欠陥を理由に大幅な値引き交渉に挑戦してみたり等、決してマイナスになることはありません。

 

なので、マイホームの購入を検討されている方は、インスペクションを利用して、建物の状況を把握して、購入するかどうかの判断材料に活用してください。そして、注意してほしいのは、そのインスペクションの結果を鵜呑みにしないことです。100点満点の家はなかなかありません。傷、損傷、不具合はあって当たり前です。その傷、損傷、不具合について、どのように対処するかがポイントです。多数ある物件の中からようやく出会った物件です。安心して購入できるようにインスペクションをうまく活用しましょう。