社長ブログ

リノベーション物件って実際どうなの???あり?なし?

2025/10/08

おはようございます(^^)/ 今回は不動産会社が買取りした後にリフォームではなくリノベーションした再販物件についてお話したいと思います。リフォームとリノベーションの違いをまずはご説明します。リフォームは、経年劣化で老朽化した箇所を改修して新築に近い状態に戻すイメージです。リノベーションはリフォームの改修+(プラス)価値を高めるものです。なので、工事の規模も全然違います。リフォームはクロスや床の貼替、水廻りの交換、諸工事がメインになりますが、リノベーションは間取り変更したり、給水管、排水管も交換したりと大規模な工事になります。中には、壁等を全て取っ払ってスケルトン状態にして一から工事していくものもあります。

 

物件を買取りして再販売する不動産会社の多くは、「リフォーム」を行ないます。「リフォーム」が多い理由の一つは工事期間が短い点です。買取再販業者は1日でも早く仕上げて1日でも早く売って1日でも早く次の物件に、、、って思っています。なので、工事期間が短い「リフォーム」を好みます。「リノベーション」は約3ヶ月程かかるケースが多いですが、「リフォーム」の場合は約1ヶ月で完了します。2ヶ月違えば、販売期間もその分早くスタートできるので早期に売れる可能性も高いです。この違いは大きいですね。

 

理由の二つ目は、やはり費用です。「リノベーション」は工事が大規模になるため、又、工事範囲も広いので、費用は高額になってしまいます。買取再販業者は再販価格は相場の価格があるので最初からある程度決めています。「〇〇万円で売り出す予定だけど、△△万円で物件を仕入れたから、リフォームには□□万円しかかけれないなぁ、、、」というように、リフォーム費用に多額な費用はなかなかかけれないので、リノベーションよりもリフォームで終わらせることになります。近年は、買取再販業者も以前に比べて増えてきたので、買取価格が高騰してきて、以前のように工事費用に予算をかけれなくなったと思います。

 

理由の三つ目は、イメージです。リフォームは改修がメインになるので、リフォーム後がどのような状態になるのかはイメージが湧きやすいです。リフォーム済物件は市場にたくさん出ているので似たような間取りのリフォーム済物件を内覧して、「これに近い感じに仕上がりそうだなぁ」と、把握できます。しかし、リノベーションは何もかも取っ払ってスケルトン状態にするので、どの部屋がどのくらいの広さになるのか、又、どのくらいスペースが残るのか等、分かりづらい点が多々あります。出来上がって、「こんなイメージじゃなかったんだけど、、、」って言っても後の祭りです。

 

このような理由で、不動産の買取再販業者は「リフォーム」を行なうケースがほとんどです。

しかし、中には、「リノベーション」をして、物件の価値を上げて、再販売する買取再販業者もいらっしゃいます。リノベーションする買取再販業者は、デザイン重視で本当にオシャレな物件に仕上げますね。中には、奇抜なデザインだなぁと思う物件もありますが、最初からターゲット層を決めて「こういうお客様に気に入ってほしい」「このデザインを好きなお客様はいる」という想いでリノベーションをしているんだと思います。

逆にリフォームをする買取再販業者は、一般ウケする、多くの人が好みそうな間取り、色あい、デザインにします。そもそもターゲット層が違いますね。

 

「リフォーム」した再販物件と「リノベーション」した再販物件の大きな違いは、価格にも表れます。工事費用が全然違いますので、リノベーションした再販物件のほうがかなり高い価格で売りに出ることが多いです。中には、新築当時の価格よりも高い価格になっているケースも珍しくありません。そこで、「リノベーション」した再販物件を購入した後、万が一、売却することになった場合のことを考えてみたいと思います。相場よりも高い価格で購入しているため住宅ローンの残債もあるので高めに設定する必要があります、そして、デザインもお客様によって好き嫌いがあるので、そのデザインを気に入っていただけるお客様を探さないといけません。なので、「リフォーム」した再販物件よりも「リノベーション」した再販物件のほうが購入した後の売却は難しいかもしれません。最初から売却を第一に考えてマイホームを購入する方は少ないとは思いますが、「リノベーション」した再販物件を購入する際は、ご自身、ご家族のこれからの人生設計を考えて話し合って、決断しましょう。