社長ブログ

囲い込み、、、最悪です、、、

2025/04/24

おはようございます。今回は、「囲い込み」についてお話したいと思います。不動産売却を検討中の皆様、「囲い込み」って知っていますか?この「囲い込み」をする不動産会社は最悪ですのでご注意ください。それでは詳しく説明していきたいと思います。

 

売主様から売却のご依頼をいただいた専任の物件は「自社物件」となり、自社で買主様も見つけてきて成約した場合は、売主様からも買主様からも仲介手数料を得ることができます。ちなみに、業界では、売主様、買主様からの両方から仲介手数料をいただくことを「両手」、どちらか一方からいただくことを「片手」と言います。つまり、不動産会社としては「片手」よりも「両手」取引のほうが売上げが多くななるので、なんとか自社で買主も見つけようと思います。

 

しかし、専任で預かった物件は、全国の不動産会社が閲覧することができるレインズ(不動産流通情報システム)に登録しなければいけないと宅建業法という法律で定められています。このレインズに登録して公開することによって、多くの不動産会社に物件の存在を把握してもらうことができ、購入希望のお客様に紹介していただくことができ、早期成約に繋げることができます。売主様にとっては広く情報が公開できるし、買主様にとってはたくさんの物件の情報を得ることができるし、不動産会社にとっては早期に成約に結び付けることができ早めに仲介手数料をいただくことができることから、WinWinWinのシステムだと思います。

 

しかし、先程の「両手」取引を狙い、買主様が自社で見つかるまで他の不動産会社から問合せがあったとしても、「商談中です、、、」と言って断るのが「囲い込み」です。テレビや新聞、雑誌などで近年取り上げられており不動産業界の大きな問題になっていますが、なかなか減らないのが現状です。

 

私もこの「囲い込み」をされた経験が何度もありますが、一例をお伝えしたいと思います。ある日、私は事務所でマイホームを探しているお客様A様と一緒にインターネットで物件を探していました。A様が「篠原さん、この物件良さそうですね、見てみたいです。」と仰ったので、その物件を公開している不動産会社に電話をして、「御社が公開している〇〇の物件ですが、ご紹介よろしいですか?」と尋ねたところ、「ちょっと待ってください、、、え~と、この物件は、商談中なのでご紹介できません。」と断れました。でも、何か対応がぎこちないというか怪しかったので、30分後にA様から直接電話してもらいました。すると、、、どうだったと思いますか?

「ありがとうございます。こちらの物件はまだご紹介大丈夫ですよ、いつでもご案内できます。いつがご都合よろしいですか?」と、私の電話をとった同じ営業マンが、私に話した内容と全く違うことをA様に伝えていました。これがリアルな不動産業界の現場です。A様もビックリされていました。A様は、こんな対応する不動産会社は信用できないと仰って、この物件は見送られました。

 

ご自身が不動産売却を依頼した不動産会社が、この「囲い込み」をしている不動産会社だったら、どう思いますか、、、ゾッとしませんか?

 

例えば、仮にご自身の物件をA社に専任で依頼して2,000万円で売りに出したとします。そして、レインズを見たB社が「その物件を2,000万円で買いたいというお客様がいらっしゃるんですが、、、」と問合せしてきたとします。A社に具体的に検討しているお客様がいないのに、B社に「すいません、今、商談中なので紹介できません。」とA社が言っていたとしたらどうでしょうか?怒りが込みあげてきますよね‼

 

そして、ご自身の知らないところで、この「囲い込み」が繰り返された後、A社にたまたま「1,800万円で買いたい」という買主様が現れた場合、A社は、売主様に「なかなか反響がありません、このお客様を断ったら次いつ検討してくれるお客様が現れるか分からないので、ここでまとめませんか?」と言われたら、OKを出す売主様がいらっしゃるかもしれません。どうでしょうか、、、200万円のマイナスです。本当は2,000万円で売れたかもしれないのに、「囲い込み」をやっている不動産会社に依頼したばっかりに、売主様の知らないところでこのようなことが起こっている可能性があります。

 

では、「囲い込み」をさせない効果的な方法をお伝えします。ここは、ずばり、売却を依頼するときにストレートに質問してください。

「御社に専任媒介で依頼したいと思いますが、レインズに登録して、他の不動産会社にも紹介してくださるんですよね?」

「不動産業界で「囲い込み」が問題になっていると聞いたんですが、大丈夫ですよね?」

と聞いてみてください。「囲い込み」が常習化している悪徳不動産会社は、自然と「囲い込み」ができなくなりますよね。そして、他の不動産会社にも紹介せざるを得ないですよね。これで大丈夫です‼大切な不動産資産を売却するには、お付き合いする不動産会社をしっかりと吟味する必要がありますね。