平屋住宅は人気ですが、、、
おはようございます。今回は「平屋住宅」についてお話したいと思います。「平屋住宅」はとても人気があります。このお仕事をしていると、「平屋を探しています」「平屋を建てたいです」という声をよくいただきます。
なぜ「平屋」は人気があるんでしょうか、、、まずはここから探ってみたいと思います。人気の理由を3つ挙げてみました。
- 動線が良い‼
…階段がなく昇り降りする必要がありません。1階ワンフロアで全て行なうことができます。効率良く家事ができます。そして、同じフロアに家族全員が生活することになるので、会話も増えコミュニケーションもとりやすくなります。
② 建物構造上安心、安全‼
…平屋住宅は上階からの荷重(かじゅう)が少ないので、建物が安定し、耐震性があります。建物が低いこともあり、強風を避けることができ、耐風性にも優れています。つまり、地震や台風などの自然災害に強い建物と言えます。万が一、自然災害に遭ったとしても、2階建の建物と違って、どこからも外に出ることができるので、脱出しやすく被害を避けれる可能性が高いと思います。
③ どの世代も過ごしやすい
…「平屋住宅」はどの世代も過ごしやすいです。ファミリー世帯は①でお伝えしたように家事動線が良く効率良く家事ができたり、家族の顔を合わす機会が多くなります。高齢になれば、どうしても階段は負担になりがちです。高齢の方の中には「今は2階は全然使っていない」という方もいらっしゃると思います。平屋の場合は、ワンフロアで全て解決でき、階段を利用することがないので、転んだりつまづいたりすることもありません。
いかがでしょうか?「平屋住宅」の人気がお分かりいただけたと思います。このように、「平屋住宅」が人気があれば、新築で「平屋住宅」を建てる方が多く、そして、中古市場でも平屋がたくさん出てきてもおかしくないと思います。しかし、スーモやアットホーム等のポータルサイトで検索してみてください。平屋の物件は本当に少ないです。
なぜ、少ないのでしょうか、、、
まず、考えられるのは、
広い敷地が必要になる点だと思います。当たり前ですが、2階分の居住スペースを1階に全て確保する必要があります。土地はそれぞれ用途地域というものがあり、その用途地域ごとに、敷地に対してどのくらいの規模の建物を建てることを示した建蔽率というものがあります。例えば、建蔽率50%のエリアの場合、50坪の土地があれば、その敷地には、半分の25坪の家しか建てることができません。なので、25坪が狭いということであれば、同じエリア内で広めの土地を探すのか、建蔽率の高いエリアで探す必要があります。どちらにしても土地代が高くなってしまうということが言えると思います。
次は、建築費です。多くの方は、平屋住宅は足場を組まなくて良いし、2階に設置するトイレが不要、2階の窓やバルコニーが必要ないのでその分費用を浮かすことができるので安く建てることができると思っているかもしれません。しかし、平屋住宅は2階建の建物と比較すると、構造上、屋根と基礎部分は倍になるのでその分工事費が高くなります。なので、実際は、2階建の見積もりと変わらない、逆に高くなってしまったということも珍しくありません。まずは見積もりを出してもらいましょう。
このように、広めの土地が必要ということであればそれなりに土地代がかかる、そして、建築費用も意外にかかるといった「費用」面で断念していることが多いかもしれませんね。又、希望の広さの建物を建てようと思ったらそれなりの広さの土地が必要になるが、そのような土地がなかなかないというのも「平屋住宅」が増えてこない理由のひとつだと思います。
では、希望しているエリアに平屋の物件が出るまで待ちますか?新築を希望されている方は、希望の広さが建てれる広さの土地が出るまで待ちますか?それでは、いつになるか分かりませんよね、、、売りに出たとしても確実に手にできるかどうかは分かりません。
なので、平屋の特徴を兼ね備えている2階建の物件を探してみてはいかがでしょうか?例えば、1階に3部屋、2階に1部屋の物件だとしたら、先程お伝えした人気の理由①②③もほぼほぼクリアしています。1階部分に部屋が多いと全てがワンフロアで解決でき、又、2階に1部屋しかなければ荷重が少ないです。そして、高齢になって2階を使わなくなっても1階に部屋が多ければ生活に支障ありません。
又、建物は2階建だけど理想のエリアで土地が広い物件はいかがでしょうか?将来的な建替を見据えて広めの土地の物件を購入しておくということもアリだと思います。
まとめとして、平屋住宅のみだけで探していくのはなかなか大変だと思います。なので、平屋住宅の特徴を備えた2階建の物件を探していく等、間口を広げてみてはいかがでしょうか?検索してみると物件数は増えてくると思います。ぜひ試してみてください‼