持ち回り契約でトラブル発生、、、
おはようございます。今回は、い実際に弊社が出くわしてしまったトラブル事例についてお伝えしたいと思います。売主のA様はご主人の転勤に伴い今の住まいを売却して年度末での引越しを検討されていました。打合せをさせていただき、早めに販売活動をスタートすることにしました。人気エリアということもあり、早々に内覧予約も入り、良い感じでスタートしました。そして、スタートして数週間後にB不動産会社の営業マンCから「弊社のお客様を案内したい」という申し出があり、ご案内していただきました。
そして、数日後、不動産購入の意思を示す「不動産購入申込書(買付書)」を提出してきました。値引きの要求がありましたが、住宅ローンの審査も他の物件で承諾を得ているとのことでした。
弊社は、その「不動産購入申込書(買付書)」を持って、売主のA様と交渉をしました。A様も内覧に来られた買主様ご家族について好印象だったこともあり、値引きについても承諾をいただき、進めることになりました。B不動産会社の営業マンCに連絡をとり、1週間後に売主、買主それぞれ持ち回り契約で締結することに決まりました。
「持ち回り契約」とは、売主と買主の契約日時の調整が整わない場合、それぞれの担当者が契約書を持ち回りして売買契約を執り行なう契約のことです。今回は時間の調整ができなかったこともあり、その日の午前中に売主様、午後に買主様の記名押印という流れでいくことに決まりました。弊社はその日までに重要事項説明書、売買契約書の原案を作成し、B不動産会社にも確認してもらいました。そして、弊社は予定通り、午前中に売主のA様に契約書の説明をさせていただき、記名押印をいただきました。営業マンCに連絡すると、「買主様がインフルエンザになったので延期させてほしいと連絡があったので、ちょっと延ばしてもらっていいですか?」とのことでした。嫌な感じはしたんですが、インフルエンザが流行していた時期でもあるので、売主様に事情を説明してご理解いただきました。
そして、営業マンCには、「売主様にはご理解いただいたので、契約日が決まり次第、ご連絡ください。」と伝えました。3日経っても営業マンCから連絡がありません。こちらから「どうなってますか?早めに設定してもらえませんか?」とプッシュしたところ、「買主様から連絡がないのでこちらからかけてみます。」とのことでした。動きが遅いなぁと思っていたんですが、2、3日後に営業マンCからショートメールで「買主様と連絡とれて、キャンセルしたいとのことでした。しかも、その買主様はその間に他の物件に不動産購入申込書を提出されてました。申し訳ございません、失礼します。」と連絡がありました。
あまりにも酷い対応です。通常、このような場合は、来店もしくは電話で事情説明するものですが、メールで終わらせようとしていました。こちらも事情を確認しようと連絡を取ろうとしたんですが、営業マンCはそれから会社に来ていないとのことでした。唖然としました。
上司が来られてお話をしましたが、内容を把握しておらず、他人事のような対応で全然話になりませんでした。又、買主様が他の物件に不動産購入申込書(買付書)を入れた時期などを考えると、インフルエンザは嘘だった可能性が非常に高いと思われます。
売主様に事情を説明したところ、B不動産会社、買主様の不誠実な対応に憤慨しておられました。当然ですよね、、、。そして、改めて販売活動を再開することになりました。今回の経験で反省すべき点を3つ挙げてみました。
➀客付けをしてきた不動産会社、担当者のレベルの確認を徹底すること‼
…残念ながら今回のようにレベルの低い不動産会社、営業マンはいます。なので、その際は相手任せにせずにこちらが主導していくようにしたいと思います。
②できるだけ「持ち回り契約」を避け、同席での契約日時を設定する。
…今回のようなケースにならないようにできるだけ同席での契約にするように調整することが大事ですね。
③延期になったときは、日時も決めさせる。
…事情が事情で延期になるケースももちろんあると思います。ただ、そのときは次の日時も確定させてから受付けるようにしたいと思います。