~初めての不動産売却~その前に‼ 第5回
今回は「~初めての不動産売却~その前に‼」の第5回目になります。
先週に引き続き、勘違いされやすい不動産業界の常識②をお伝えしたいと思います♬
■売り物件は販売を任されて業者だけが取り扱っている?
これもまた、多くの方が勘違いしていることですが、不動産と言えば「それぞれの不動産会社が、それぞれ別の物件を扱っている」と思っています。
しかし、実際にはほとんどの不動産会社が同じ物件を取り扱っています。
つまり、ひとつの物件をどの不動産会社でも売ることができるということです。
勘違いをするのも無理はありません。家電製品であれ、食料品であれ、チラシを出している店から買うのが普通ですよね。
ですが、このことは不動産売買を行う際には必ず知っておかなけらばならない大切なポイントです‼
以前にもお話しましたが、不動産会社は不動産を預かると『指定流通機構』に登録をする必要があります。
『指定流通機構』から配信される物件情報は加盟業者共通のものですから、大きな不動産会社から小さな街の不動産会社まで機構に加盟している不動産会社なら、どこもみな同じ物件データをもとに取引を行っていることになるんです。
つまり、あなたが売ろうとしている土地や建物は、直接販売を任された不動産会社だけではなく、数多くの不動産会社が協力しあって販売するということになります。
しかし、自分の会社で売りたいばかりに『指定流通機構』に登録もせず、他社にも紹介しない不動産会社もまだまだいますので、ご注意してください。
本当に良心的な営業マンかどうか、次の方法で見極めてみて下さい。
①「お宅は流通機構の証明書をくれるの?」
②「ほかの業者さんにも応援してもらうの?」
と聞いてみて下さい。
①「はい。流通機構の登録証をお持ちします!」
②「はい。積極的に他の不動産会社さんにも協力してもらいます!」
といった答えを返さず、もっともらしい理由をいう営業マンがいますが、そのような営業マンは他の不動産会社には売らせない可能性があります。
最近は、指定流通機構に登録はしていても他の不動産会社には細かい情報をまったく提供しない業者が増えてきました。
いずれにしても、あなたにそれなりの知識があることを十分にアピールしておきましょう。
それだけで、不動産会社は「このお客にはうかつなことはできないぞ」と身構えます。